Welcome to Super Randonnées 600km Nihon Alps

日本アルプスとは北アルプス(飛騨山脈)、中央アルプス(木曽山脈)、南アルプス(赤石山脈)の総称で1881年にイギリス人、William Gowlandが命名、その後やはりイギリス人のWalter Westonによって広く知られるようになったそうです。

Super Randonnées 600km(シューペル・ランドネ: SR600) Nihon Alps はこれら日本アルプスに加え八ヶ岳連峰の眺めを堪能するサイクリングです。命名された元々の英語名はJapanese Alpsですが、敢えて日本アルプスをそのままローマ字にしたものをSR600の名称にしました。

ルートの一部は以前にBRMコースとして考え下見した結果、ボツにした箇所が含まれています。日本の山道は狭かったり、山奥の細い道が生活道路として使用されていることがよくあります。そうしたところにBRMで100人規模の人たちが走れば混乱を招きかねないし、それではBRMを長く続けていけないと思ったからでした。他にもBRMでコースにするのは難しいと断念したところはたくさんあります。

しかし、出走日時を各々が決めるパーマネントなら、諦めていたところをルートにできます。さらに、規定時間がBRMより緩和され、尚かつ規定時間のないツーリスト部門のあるSR600なら、BRMではやりたくなかったようなルートもできるわけです。そんなわけで、Nihon Alps は「 Randonneur 10000の受賞資格」や「よりハードに」といより、単純に自分が走りたいところをルートにしました。ま、絶景にきつさはつきもんなので、苦しみたい人も喜んでもらえるのでは。ループにするため妥協したところもありますが、、、すいません。

中央構造線からアルプス展望台へ

オダックス埼玉の拠点からはかなり離れていますが、埼玉ブルベで走ってないところを走りたかったので、山梨県北杜市にある海抜881mの小淵沢駅が起点です。

まず、中央構造線に沿ったR152でアルプス展望台とも言われるしらびそ高原を目指す。途中には八ヶ岳、富士山が見える杖突峠、近頃ではパワースポットとしても名を馳せる分杭峠、R152が途切れる地蔵峠がある。頂上を越えてもまだまだ登りは続くけど、登って良かったと思ったのがしらびそ峠から見た南アルプス、中央アルプスの絶景と標高1918mで食べた五平餅。

山肌にへばりつくように民家が点在する日本のチロル、下栗の里を下って遠山郷から阿南を抜けて飯田へ。江戸時代から200年続いた大平宿が保存される大平街道はその昔わらじで行き交ったのだろうが、今はたまにクルマが通るだけの静かな飯田峠と大平峠(木曽峠)は自転車天国? 江戸と京を結んだ中山道の宿場町、妻籠をかすめ、今度は中央アルプス西麓を下呂へ。

すでに弥生時代に人が通っていたという位山官道、奈良時代から平安時代には都に召し出された飛騨の匠たちが位山峠を越えて都へと歩いたことで飛騨の匠街道とも呼ばれる。匠たちが家族と別れて涙ながらに歩いた旧道ではなく、走ってきたのどかな村を垣間見る舗装道路で高山へ抜ける。

高山から45km登り続けた2700mは別世界だった

北アルプス最南端の乗鞍岳は2702mの畳平まで舗装道路が続く。岐阜側のスカイラインを登る。対向二車線の立派な道だがマイカー規制によって、これまた自転車天国。観光バスが通るが道が広いのでほとんど気にならない。ヨロヨロ登っているとバスの中から観光客の応援コール。開放感と雄大さ、雲海の上に連なる山々だけでなく、頂上に近づくと斜度がゆるやかになり高山植物の花々の出迎えにあい、心底登ってきて良かったと思えるのだ(晴れてればね)。
 
ヒルクライムでお馴染みのエコーラインを下って南松本から岡谷へ。諏訪湖から蓼の海公園へと目指すが、諏訪大社横から登り始めた何でもない市道がきつかった。ビーナスラインに出れば見晴らしのいいゆったりした高原道路、霧ヶ峰からは八ヶ岳連峰最北端、蓼科山が見える。その山腹にあるのがこれから登る大河原峠。路面の悪いくねくねした細い山道を登っていくと、それまでののどかな雰囲気とは違って登山客のクルマが止まっているところが2093mの頂上。
 
これでメインディッシュは終わり。残り80km。路面のいい整備された蓼科スカイラインで山梨側に下った後は、野辺山まで登って小海線沿いのアップダウンを過ぎれば小渕沢です。
 
人それぞれいろんな楽しみ方ができると思います。お好きなようにプランを立て600kmのランドネを楽しんでください。
 
SR600 Nihon Alps ルート設定 : 白木 緑(オダックス埼玉妻神班)